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help リーダーに追加 RSS 岡崎京子 「リバーズ・エッジ」

<<   作成日時 : 2007/08/26 01:05   >>

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この本について語ってよいのかどうか・・・・。
熱烈なファンの方も多いことでしょうし。
でも通らずにはいられない道ですので、ご勘弁いただきたいのでございます。

言わずと知れた少女漫画界のカリスマ岡崎京子さんの「リバーズ・エッジ」。
主人公の若草ハルナはどこにでもいる、普通の高校生。
その、ハルナが、ちょっとだけ大人になるストーリー・・・とだけ言っておいた方がいいのでしょうか。
本当に説明の難しい作品で参ってしまいます。
どこが魅力か・・・と聞かれても、とても一言では。。。。言えません。

彼女の作品は、基本的にハッピーエンドかと聞かれると「?」。
ただのエンドなんですよね。
登場人物たちはどこか「遠い目」をしています。もしくは「冷めた目」。
でももちろん人間の温かい血が流れていて、なんとか「確実」なものをつかもうとみんな必死に生きてる。。。でもどこか冷めてないとやっていけない時代だという。。。
「一人の女の子の堕ち方を描こうと思っている」とどこかでご本人が言っていましたが、この「堕ち方」に惹かれるのかも知れません。

「キル・ビル」のタランティーノ監督が、「現実に暴力があるからそれを撮るんだ。なかったら撮らないよ。ある意味正直すぎるんだ」と言っていましたが、彼女の作品もそうなのかな。。。と

暴力があるから暴力を、血があるから血を、ハッピーがないから「堕ち方」を正直に描いているだけであって。
しかも、この「リバーズ・エッジ」の、「あたし達」という語り口。

 あたし達の住んでいる街には
 河が流れていて
 それはもう河口にほど近く
 広くゆったりとよどみ、臭い

 河原にある地上げされたままの
 場所にはセイタカアワダチソウが
 おいしげっていて
 よくネコの死骸が転がって
 いたりする


90年代に女子高生をやっていた者だからなのか、この「あたし達」という感覚が私にはよく分かる気がしています。
同じ傷を持つもの同士と言いますか。
なんとなく、同じ問題を、たぶん、抱えていた、もしくは抱えている、連帯感があって、
たとえば、この物語にあるような悲惨な事件が身近になくても、
その核心にある心情は理解できるというか。
もしくは、自分の周りで起きてもおかしくなかったと言うか。
まあ、ないんですけど。実際は。
「堕ち方」に連帯感を抱く。。。
または、登場人物たちも「連帯感」を持ちたいがために、苦しんでる?
私達の年代の、
「個の時代と煽られほっとかれ、一方で偏差値教育は実存し、自分達の性がお金になり、バブルはとっくに崩壊、大人たちの不安がダイレクトに影響された、少子化で甘やかされたと言われ、就職氷河期で行き先がなく、携帯電話でコミニケーションが分断、とにかく何も確かなものがない」不安な気持ちが、そこに描かれていると思うのです。
岡崎さんの描く80年代をよくテーマに語られていたりしますが、
わたしは彼女の描く90年代が好きです。

事故により、96年から新しい作品は描かれていませんが、
どうでしょう。
岡崎さんの見る今の時代を見たいなぁと思うのは、読者の自分勝手なのかな。
とにかく、ご健康をお祈りして。

 僕らの短い永遠

 平坦な戦場で
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