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help リーダーに追加 RSS 町田康 「耳そぎ饅頭」

<<   作成日時 : 2007/08/08 02:20   >>

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これまで、いろいろな作家さんの作品に触れてきましたが、そのつど、私は「○○さん」とお名前を呼んでまいりました。
ある意味、失礼?
「○○センセイ」とお呼びすべき?
でも、それもワザとらしくて、あんまり好きじゃないのです。

ただ、何人かの作家さんについては、心の中で、愛称で呼んでいる方々がいます。
山田詠美さんなんてその筆頭です。
本屋さんで新刊本を見ると、
「あ、AMYの本出てるや・・・」なんてつぶやいてみたりして。
友達か。

町田康さんも、実はそんな作家さんの一人です。
私は彼のことを、心の中でマチダくんと呼んでいます。
熱心な町田さんファンから罵倒されそうですが。。。

。。。にしても、なぜ、私は彼のことを「マチダくん」なんて呼べるのでしょうか。
というのも、おそらく、この「耳そぎ饅頭」というエッセーのせいなのだと思います。

パンク歌手にして俳優、さらに芥川賞作家という、華々しい経歴をお持ちの町田康さんのこのエッセー。
パンク歌手として、CDを何枚も出しているのだけれど、これが売れない。売れないのは、自分が偏屈だからなのではないか・・・・子供の頃から、偏屈にだけはなりたくなかったのに。よし、では自分は偏屈を治してやろう。いままで毛嫌いしていた様々なことにチャレンジし、偏屈を治し、CDをたくさん売ろう。
その様々なチャレンジが書かれているのがこの「耳そぎ饅頭」なのです。

世の中にはいろんな人がいますが、マチダくんは「ワザと他人に自分を見下させる」のがウマイなぁと思います。
誰もが舌を巻くこの才能をもってして、書いているのは「とほほ」な自分。
CDが売れないとか、カラオケにはじめて行ったとか、ネクタイがいやだとか、ラッコを見ようと思ったら混んでて見れなかったとか・・・
「そんなバカな」と思ってしまうほど、「とほほ」な日々が書かれています。
私はまんまとそれに騙されてしまったのでした。
「はは。馬鹿だなぁ、マチダくん」なんて思ってしまう・・・。
それこそ、彼の思う壺なのに。
でも、それが楽しいし、うれしいのです。
それに、マチダくんは「とほほ」なんてダサい言葉を使いません。
うくく
うるる
えーあ
ららら
するるるる
ばばば
マチダくんの使う言葉にのせられて、どんどん先を読みたくなってしまいました。そして、読みおわった時、別の作品を読みたくなってしまいました。
ホントに彼の思う壺。
そのうえ「CDも買っちゃおうかな」なんて。実は顔もタイプ(笑)

そんなわけで、私がマチダくんを「マチダくん」と呼ぶのを許してはもらえぬかなぁと思うのです。
そして「相変わらず偏屈だなぁ」なんてクスクス笑いながら、またもやマチダくんの新刊本を購入してしまうのでした。

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