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help リーダーに追加 RSS 穂村弘 東直子 沢田康彦 「短歌はじめました<百万人の短歌入門>」

<<   作成日時 : 2007/07/23 15:13   >>

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学校で教わるうちに、ただの勉強になってしまって、点数を取るための道具になってしまって、興味を失い、見過ごしてきてしまった素晴らしいものたちってありません?
大人になってからハッと気づいて、もう一度勉強してみたくなったりして。

たとえば、ぜんじろう先生の科学。「博士の愛した数式」で見た数学。歴史、地理、習字、文学、英語エトセトラエトセトラ・・・。
地球儀なんて、今見ると、おもしろいですよね〜。
「え、こんな国あったんだ」とか。

そんな「失ってしまったもの」のひとつが私にとっては短歌です。
この本を読んで気づきました。
「あっ!私短歌を失っていたわ」(笑)

遠い昔、私が恋に恋していた遠い昔、
歴史モノの漫画を読んでいて、こんな歌に出会いました。
「夏の野の 茂みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものぞ」
これは、「万葉集」の編者と言われる大伴家持の叔母さんにあたる、大伴坂上郎女が詠んだものです。
誰にも知られない苦しい恋・・・という意の歌ですが。
まあ、ハマりまして。
それからは、教科書に載ってる万葉の歌を読んで覚えて、口ずさんで・・・みたいなことをしていた時期がありました。
風流な小学生だったと思われます。
しかもよりによってますらおぶり。。。

・・・が、そのうち、歌を覚えていてもテストには役立たないし、活躍の場といえば、年に一回の百人一首大会のときぐらいだよね、と歌は遠のいていったんですよね〜。
なんか、いちいち文法と照らし合わせて、意味を解読しようとする授業も嫌いだったし。(スミマセン)苦手だったなぁ。古典。第一、なんなんの〜?「こーきーくーくる、くれ、こよ」って。呪文だよ。

でも、なんとなく、現代短歌とか、短歌の現代語訳、みたいな本も何冊か手元にあるので、好きは好きだったんでしょうね。
で、ふと先日私の心のオアシス、ビレッジバンガードへ赴いたところ、この本と出会ったわけです。「冷やし中華はじめました」みたいな感じだったので、じゃあ、ちょっと買ってみるか、という雰囲気でした。

内容としましては、短歌の素人、沢田康彦さんが、ちょっとしたきっかけで短歌会「猫又」を始め、様々な人が短歌を詠み、それをプロの穂村さんと東さんが批評してみたよ、というようなものです。
参加者は、主婦、漫画家、OL,女優、大工、女子高生、プロレスラー、オリンピック選手、などなど。
でも、最初から彼らの詠む歌に私は脱帽でした。
カワイイし味がある!
ああいたい。ほんまにいたい。めちゃいたい。冬にぶつけた私の小指(←足の)。
                                           <すず>
ヤクルトの古田のメガネすごくヘン もっといいのを買えばいいのに
                                           <すず>
じいちゃんは夜はお米は食べません米の汁だけお銚子二本
                                           <鶯まなみ>
そういえばおふろあがりのうちの犬ゆでソラマメのにおいに似てた
                                           <鶯まなみ>

(←足の)。って何よ(笑)みたいな。短歌にそんなん付けていいのか!?みたいな。
うまい下手かかわらず、みんなそれぞれ個性のある歌を詠まれるんですよ。
ネタあかしすると、この<すず>さんというのは水泳の千葉すず選手。
<鶯まなみ>さんは女優の本上まなみさんです。
なんとなく、「ああ」と思いません?
<すず>さんの関西弁で元気がよくて、素直な女の子のイメージぴったりの歌だし、<鶯まなみ>さんの、女性らしくてやわらかくて知的でかわいらしい視点。
歌って、詠むとその人となりが表出してしまうものなんだな〜と。
ちなみに、これはプロレラーさんの歌。
ク、ク、ク、ク、ク、ク、黒いカ、カラスはウ、ウ、ウ、うるさいあっちに行けよぉ
                                           <ターザン山本>
これって、素人に詠めるものなの?どんな才能よ。
あと、歌でおもしろいのは、「返歌」できるということです。
本書の中でも主宰の沢田さんとねむねむさんがこんなやりとりをしています。
おれなんかいわしだしかもひえきったたたみいわしの中の一匹
                                           <沢田康彦>
あなたはいわしの骨よとびきりの弱くしなって刺さると抜けない
                                           <ねむねむ>
どうやら沢田さんがヘコんでこんな歌を詠み、ねむねむさんが返歌で励ましてくれたそうです。
沢田さんはねむねむさんと結婚したくなったと言っていました(笑)
結婚相手も短歌でGETできるかも!?っていうか、むしろ昔は恋人同士の手紙は歌だったんですもんね〜。妙に納得してしまいました。

職業、年齢、性別を超えて、素人でも楽しめる、あとお金がかからない、けど、お金にもならない(笑)、その場でできる、つらいことがあっても、「あ、このツラさ歌にしよう」と思えば気持ちが楽になるカモ?という実益(?)を兼ねた遊び。
こうなったら自分でも作ってみるしかないじゃないですか。
。。。。。。。。。と毎日毎日、この本を読んでから作ってはみるものの駄作ばかり(涙)
この夏にはせめてひとつ、納得のいく歌が詠めるといいなぁと思います。
ちなみ個人的な今日のお題は「アサガオ」です。

げんかんに飾ろうとしてふと気づくそうか朝しか咲かないんだった
そういえば観察日記つけたっけ帰れるのならその日を選ぶよ
アサガオの色水みたいあらっても落ちないのよねあなたの言葉

だんだん切なげになってきた(笑)
そのうち短歌でラブレター書いてみようかな。
・・・っていうことは書道も始めなくちゃ。
学校の勉強っていまさらながら ちゃんと習っておけばよかった


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