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映画とか漫画とか小説に出てくる舞台の町に心を馳せることがあります。 憧れて、実際に行ってみたりして。(行けるところなら) 例えば、井の頭公園では「ろくでなしブル〜ス」の前田を思い出し、「ここか〜」とときめいてみたり。 「冷静と情熱のあいだ」を読んで感銘した友達は、実際にイタリアい行っていたし。 結構、「物語の舞台」になる場所って大切な意味を持つことが多い気がします。 世界中の街の中で、物語の舞台になりやすい場所・・・ ニューヨークもそのひとつではないでしょうか。 で・・・・行っちゃったんですよ。N.Y.。 もう、かれこれ2年以上前の話になるんですが。 で、実際行ってみてやったこと、それは街の中で物語の登場人物を探すというアホで無謀で無意味な行為デス。 でも、もの凄く楽しくて幸せでした。 ニューヨークで探した人は・・・ ・山田詠美(たまたま来てないかな・・と思いまして) ・スパイダーマン(ビルの谷間にいないかなと思って) ・アッシュ・リンクス(BANANA FISHの主人公) ・シン・スウ・リン(BANANA FISHの登場人物。特にチャイナタウンで探しました) で、結果的には、全員いませんでした。当然ですけど。 仕方がないのであとやったのは、「お話に出てくる場所に行こう」という韓流オバサマたちを笑えない「ロケ地巡りツアー」に酷似したものでした。 今回推薦している「サイファ」もN.Y.を舞台にした少女漫画(1985〜1990)です。 シヴァ(17歳)は幼い頃からTVや映画で俳優の仕事をしているスター。 ルックスも性格もよく、通う高校で彼は女生徒たちの憧れの的。 シヴァには一卵性の双子の弟サイファがいました。彼らには人には言えない悲しくて辛い過去が。。。 その過去のせいで実は、二人は毎日交代で入れ替わりの生活をしていたのです。 それに一人気づいたアニスは、「友達をバカにしている!」と抗議。みんなにバラすと二人に詰め寄ります。 バラされたくない双子から出た提案は「アニスが2週間のうちに二人を見分けることができたらバラしてもよい」というものでした。「見分けられなけば一切詮索するな」というのが条件。 結果的にアニスは「見分けることができた」のだけれど、わざと「見抜けなかった」と嘘をつきます。 それは「他人に言いたくないことを無理に聞き出すのはよくない」と思ったから。 そんなアニスを双子は気に入り、次第に心を許すようになっていきます。 特に弟のサイファはアニスに恋をするように・・・。 本当は見分けてもらってうれしかったからです。 が、しかし、アニスが見分けたことによって、この双子の間に微妙な気持ちのズレが生じます。それは彼らの過去のトラウマに根付くものだったのですが。。。 そしてある日、取り返しのつかない事件が起き、サイファとシヴァは離れ離れに。アニスにも行き先を告げず、サイファは忽然と消えてしまったのでした。 さて、この双子の運命やいかに。そしてアニスは。。。。? ・・・・・・・・・というのがストーリーです。 このアニス、シヴァ、サイファが住んでいるのがN.Y.。 探しましたよ。もちろん。あっちこっちで。ハイ。 でもいなかった。仕方がないので再び「ロケ地巡り」・・・。ブルックリンブリッジを1往復して、 「はぁ〜。ここが、サイファとアニスがエスケープして、泣きながらフライドチキンを食べた橋かぁ〜」とか「ここがメガネをなくしたセントラルパークかあ〜」と悦に入ったものでした。 サイファとシヴァが暮らす「アベニューA」のあたりは、当時は危険なこともあったみたいだけど、私が行ったときにはもう観光客もたくさんいて、明るくておしゃれな街並みになっていました。 あと、悲しいことに、あのワールド・トレード・センターももちろんなく、(作品中に「ツインタワーの正式名称は?」「ワールド・トレード・センター?」「ぶー、ロイ・ラングとジェイク・ラング」というやりとりがあるのです。ロイとジェイクは双子の本名。)グランドゼロを見に行ってきました。 成田美名子さんの作品がすきな理由はたくさんあるのですが、まず一つ目。 絵を現実に近いように描いている・・・というところです。・・・少女漫画ですから、みんな8頭身ですがね・・・。そうではなくて、街並みとか、生活の家具、家、道、風景、学校、車、橋、食べ物にいたるまで、彼女がきちんと取材した上で描いているので、実際にN.Y.に行った時、「あ!ここだ!これだ!」とすぐに分かりました。現在、「花よりも花のごとく」という「能」の漫画を描かれてるんですが、そちらの「本物」への追求もものすごいです。 二つ目。。。 それはみんななんだかんだ前向きだということです。 少女漫画って「悲劇のヒロイン」的なものが多いじゃないですが。さして、不幸でもないのに、不幸ぶったり。 彼女の作品にはそれがないのです。 この「サイファ」も設定は「過去のトラウマ」とか「心の傷」をテーマにしてるんですけど、それぞれがそれぞれに乗り越えていく姿勢が強くてカッコイイ! コンプレックスの塊のレヴァイン(シヴァの友人)が落ち込んでいると、いきなり 「うわ〜!」とさけんで「勉強しよう!」と机に向かいだします。 「なんだ!?イキナリ」と聞くと、「得意なものを増やすよ。そしたら今よりもっと自信がもてるはずだ!」と言う・・・。 作品の中ではそういう強さとか明るさを「ニューヨーカー」だからと表現しているけど、 それにしたって元気をもらいます。 みんな切り替えが早くて、何とか立ち直ろうとして、強くて、明るい。 続編・・・というのか、登場人物はだいたい同じで「アレクサンドライト」という作品をこの後描かれてるんですが、それもいい!! どうしても元気がないときとか、自分でよくない方向に進みそうなときとか、カンフル剤的に読む漫画です。 田舎暮らしが長いですが、田舎でも彼らみたいなニューヨーカーの強さは必要だなぁ〜と思います。 また行きたいなぁ〜。ニューヨーク。 それでまたシヴァとサイファとアニスとレヴァインを探すのです。 それは自分の強さを探す旅なんじゃないかなぁと勝手に思ったりして。 この件については韓流のオバサマたちとゆっくり語り合いたいと思います。 Cipher (第3巻) 花よりも花の如く (1)
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あの「エイリアン通り」の舞台化が具体的に進み、白泉社・成田美名子先生の快諾も頂き、稽古も順調に進んでいます。特設サイトやブログでは毎週の白熱した稽古の様子を続々アップ中です。 ...続きを見る |
SS-Project 今年のやつらは凄い... 2007/07/19 09:08 |
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